新年にあたって

地域の諸組織と連携して「架け橋」となりHPC(健康活動推進共同体)の形成を

秩父生協病院 院長 山田昌樹

2013年1月1日

 健康は個人の努力だけでは達成困難です。WHO(世界保健機構)は社会的な健康決定要因としてSDH※1を提起し、マーモット・レビューでは政策提起として(1)幸福な子供時代(2)無料の教育(3)安定雇用と人間らしい行動(4)健康的な生活水準(5)良質な住宅と環境(6)強力な保健スタッフを挙げています。
 当院では、地域全体で健康活動をすすめる地域づくりを"HPC(Health Promotion Community:健康活動推進共同体)"と提唱し活動の具体化を始めました。
 秩父地域では、地域の医療・介護・福祉機関、行政、住民関係者が集まり、ちちぶ医療協議会で論議を重ね、回復期リハビリ、救急医療への対応、医師研修プログラムの作成と受け入れ、予防・「マイカルテ」の論議などが行われています。
 地域活動では組合員と一緒に認知症予防として「脳いきいき教室」や「認知症サポーター」の養成、歯科医師会と連携した口腔ケアの取り組み、職場や家庭でお茶飲みの際にも簡単に出来るロコモ体操:通称「茶トレ」の普及、減塩やサルコペニア(筋減弱症)対応食の普及など多彩な活動が始まっています。
 貧困や格差の拡がりで人々が分断されつつある中で、新たな共同体の形成が求められています。第1の共同体:地縁・血縁・家族、第2の共同体:会社・利益共同体、そして、第3の共同体が使命・役割・目的を同じくする使命共同体としての協同組合です。国際協同年の年、医療生協合併20周年の年、危機に瀕した日本を救う光となれるよう連帯の輪を広げましょう。

※1  SDH(Social Determinants of Health):
「健康の社会的決定要因」「社会的剥奪要因」
(1)幼少期の不幸  (2)雇用の不安定  (3)労働の質の不良  (4)アルコール・たばこ・薬物依存  (5)差別と貧困  (6)不良な食品による肥満  (7)社会サポートの欠如  (8)公共交通の不備


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