小規模多機能型居宅介護とは
小規模多機能型居宅介護は、高齢者が住み慣れた自宅で安心して生活を継続できるようにと創設された地域密着型サービスです。原則として、住んでいる市町村にある事業所と契約を結びます。小規模多機能型居宅介護サービスを提供する1事業所あたりの利用定員は、登録が29名以下、「通い」が1日あたり18名以下、「宿泊」が1日あたり9名以下と、その名のとおり小規模です。施設に通ったり、そこで宿泊したり自宅で職員の訪問を受けたりしながら日常生活を自宅での生活の継続を目指します。
サービスの対象者
利用できる方は要支援1・2、要介護1~5の人です。
サービスの特徴
「通い」「訪問」「宿泊」、在宅介護に欠かせない3つのサービスを組み合わせ、ひとつの事業所でまかなうのが小規模多機能型居宅介護です。
小規模多機能型居宅介護のサービスは、「通い」を中心に要介護者の生活を24時間支えることが可能なので、一人暮らしの高齢者や老老介護をしている家庭も安心して在宅生活を継続できます。
ケアプランの作成から訪問・通い・宿泊のサービスをひとつの事業所が行うため、利用者と職員、利用者同士が顔見知りとなり、アットホームな雰囲気が生まれます。通い・訪問・宿泊サービスを同じ職員が行うのは環境の変化に敏感な高齢者の方には大きな安心に繋がると思われます。
小規模多機能型居宅介護の「通い」なら、一人ひとりにあわせて入浴や食事だけの短時間や、ゆっくりお茶だけ飲みに行くなどの利用も可能です。
規模多機能型居宅介護の「訪問」は時間の縛りがないため、「毎日5分だけ安否確認に来てもらう」、「朝の15分間、着替えの手伝いをお願いする」といった利用も可能です。在宅介護をするなかでの「ここだけを手伝って欲しい」というようなピンポイントの要望に応えられるサービスなのです。
小規模多機能型居宅介護の「泊まり」は、「通い」からそのまま「宿泊」ができるので、引き続き、同じ場所で馴染みの職員によるケアを受けられます。また、本人の体調や家族の急用や急病などの緊急時にも利用できるので安心です。
最大の特徴はひとつの事業所で馴染みの関係が築かれている職員とその方の生活に合わせ組み合わせて利用できることです。24時間365日切れ間なく、その方が必要としている支援を受けることが可能です。